骨粗しょう症は、骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気です。初期は自覚症状がほとんどなく「沈黙の病」とも呼ばれ、気づかないうちに進行します。進行すると背中や腰の痛み、身長の低下、姿勢の悪化が現れ、わずかな衝撃で骨折(脊椎圧迫骨折など)を起こすこともあります。骨密度の検査による早期発見と、薬物療法・生活習慣の改善による治療・予防が大切です。
骨粗しょう症とはどのような病気ですか?
骨粗しょう症(こつそしょうしょう)は、骨の強度が低下することで骨折しやすくなる病気です。骨の強度は「骨密度」と「骨質」によって決まり、これらが低下すると、もろくなった骨が日常のわずかな負担でも折れやすくなります。
初期にはほとんど自覚症状がなく、「沈黙の病」とも呼ばれ、知らないうちに進行することが特徴です。骨折して初めて気づくことも少なくありません。特に背骨(脊椎圧迫骨折)、太ももの付け根、手首、腕の付け根は骨折が起こりやすい部位です。調布で「背中や腰が痛む」「身長が縮んできた」とご相談に来られる患者様の中で、検査の結果みつかることがあります。
主な症状は?
初期は無症状のことがほとんどです。進行すると、骨の変形や骨折に伴う症状が現れます。
- 背中や腰の痛み
- 身長が縮む、背中が丸くなるなどの姿勢の変化
- わずかな衝撃での骨折(脊椎圧迫骨折、手首・大腿骨付け根の骨折など)
- 脊椎圧迫骨折では、痛みで起き上がりや体動が困難になることがある
早めの受診・検査をご検討いただきたい場合
軽く転んだだけで骨折した、身長が以前より明らかに縮んだ、原因のはっきりしない背中・腰の痛みが続くといった場合は、すでに骨粗しょう症が進行し、脊椎圧迫骨折を起こしている可能性があります。閉経後の女性や高齢の方は、症状がなくても一度、骨密度の検査をご検討ください。
原因は?
骨粗しょう症は、加齢やホルモンの変化を背景に、生活習慣やほかの病気・薬剤など複数の要因が重なって発症します。特に閉経後の女性は、骨を守る働きのある女性ホルモンが減少するため、骨密度が低下しやすくなります。
骨密度の低下に関わる主な要因
- 加齢、閉経後の女性ホルモンの減少
- カルシウム・ビタミン D の不足
- 運動不足
- 喫煙、過度の飲酒
- 遺伝的要因
- ステロイド薬の長期使用
- 糖尿病や腎機能障害などの病気
どの要因がどの程度関与しているかは患者様によって異なります。生活習慣や持病を含めた評価が大切です。
検査・診断の方法は?
診察ではまず問診で骨折の既往や生活習慣、持病・服薬の状況を伺います。骨粗しょう症の診断には骨密度の測定が中心となり、骨折の有無や骨代謝の状態をあわせて評価いたします。
当院で実施する主な検査
- 骨密度測定:腰椎や大腿骨の骨密度を評価します(精度の高い DXA〈デキサ〉法が推奨されます)
- 血液検査:骨代謝の状態、腎機能、ビタミン D 値などの確認
- X 線(レントゲン):脊椎圧迫骨折など、すでに生じた骨折の確認
- MRI・CT:圧迫骨折の新旧の判別や、骨・神経の状態の詳細評価(必要に応じて)
当院は MRI・CT を院内に完備 しております。骨密度の検査に加え、背中・腰の痛みの原因となる脊椎圧迫骨折の評価まで、午前中のご来院で当日のうちに一貫して行うことが可能です。検査のために改めて別の医療機関へ移動していただく必要はありません。
治療方法は?
骨粗しょう症の治療は、骨折を防ぐことを目的に、薬物療法と生活習慣の改善を組み合わせて進めます。すでに圧迫骨折などを起こしている場合は、その治療も並行して行います。
薬物療法
骨の吸収を抑える薬や骨の形成を促す薬など、患者様の骨密度や骨折の状態に応じた薬を用います。カルシウムやビタミン D の補充をあわせて行う場合もあります。お薬は継続することが大切で、定期的に骨密度や骨代謝を確認しながら治療を進めます。
運動療法・食事・生活習慣の改善
- 運動療法:ウォーキングや軽い運動など、骨に適度な刺激を与え、転倒を防ぐための筋力・バランスの維持を図ります
- 食事:カルシウム(乳製品・緑黄色野菜・小魚)、ビタミン D(魚類・きのこ類・日光浴)、ビタミン K(納豆・緑の野菜)、たんぱく質をバランスよくとることが大切です
- 生活習慣:禁煙、節度ある飲酒、転倒予防のための環境整備
当院では運動器リハビリにピラティスの考え方を取り入れており、転倒予防に役立つ体幹・バランスの強化にもお役立ていただけます。
▶ ピラティス × リハビリについて詳しくはこちら
ピラティス × リハビリ
当院の診療体制について
調布くびと腰の整形外科クリニックでは、骨粗しょう症に対して骨密度の検査による早期発見から、薬物療法・運動療法・生活指導による治療・骨折予防まで、患者様お一人おひとりの状態に合わせてご提案しております。万一、脊椎圧迫骨折を起こした場合にも、院内の MRI・CT による評価から、保存療法・脊椎外科手術まで一貫して対応できる体制を整えております。京王線 調布駅東口から徒歩 3 分、土曜日も診療を行っております。骨の健康が気になる方、背中・腰の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
関連ページ
よくある質問(FAQ)
Q. 骨粗しょう症とはどのような病気ですか?
A. 骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気です。初期は自覚症状がほとんどなく「沈黙の病」とも呼ばれ、気づかないうちに進行します。背骨・太ももの付け根・手首などが骨折しやすく、早期発見と治療・予防が大切です。
Q. 自覚症状がなくても検査を受けたほうがよいですか?
A. はい。骨粗しょう症は初期に症状が出にくいため、骨折して初めて気づくことがあります。特に閉経後の女性や高齢の方は、症状がなくても一度、骨密度の検査を受けることをおすすめします。早期に発見できれば、骨折を防ぐための治療を始められます。
Q. 骨密度の検査はどのように行いますか?
A. 腰椎や大腿骨の骨密度を測定する検査が中心で、精度の高い DXA(デキサ)法が推奨されます。あわせて血液検査で骨代謝やビタミン D の状態を確認します。検査自体に痛みはなく、短時間で受けていただけます。
Q. 脊椎圧迫骨折と関係がありますか?
A. 深く関係しています。骨粗しょう症で骨がもろくなると、わずかな衝撃でも背骨がつぶれる脊椎圧迫骨折を起こしやすくなります。背中・腰の痛みが続く場合は、すでに圧迫骨折を起こしている可能性もあるため、骨密度と骨折の両方を評価することが大切です。
Q. どのような治療を行いますか?
A. 骨折を防ぐことを目的に、骨の吸収を抑える薬や形成を促す薬などの薬物療法と、運動・食事・生活習慣の改善を組み合わせます。お薬は継続が大切で、定期的に骨密度を確認しながら治療を進めます。
Q. 食事や運動で気をつけることはありますか?
A. カルシウム(乳製品・緑黄色野菜・小魚)、ビタミン D(魚類・きのこ類・日光浴)、ビタミン K、たんぱく質をバランスよくとることが大切です。ウォーキングなど骨に適度な刺激を与える運動と、転倒予防のための環境づくりも効果的です。
Q. 来院当日に検査は受けられますか?
A. 骨密度測定や血液検査に加え、背中・腰の痛みの原因となる脊椎圧迫骨折の評価まで、院内の MRI・CT を用いて午前中のご来院で当日のうちに一貫して行うことが可能です。検査のために別の医療機関へ移動していただく必要はありません。

